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ブリーチによってダメージがおこる最大の原因は、強いアルカリと高濃度の過酸化水素による

ケラチン繊維の主鎖及び側鎖の切断にあります。特にS-S結合の酸化分解によってシステイン酸が

髪内部に生成すると、髪の結晶構造を破壊して強度が低下するだけではなく、アルカリ水が

髪内部に多量に吸い込まれることで過膨潤し、ダメージの進行が急激に進むことになります。

 

ハイブリーチの場合、過酸化水素とアルカリによって活性酸素を発生させて

メラニンを加水分解するという化学反応であるために、ケラチン繊維の切断は避けらず、

ブリーチダメージゼロは考えられません。

 

ブリーチダメージは、

①キューティクルの剥離が進行するに伴い、髪が内側からの膨潤を抑えきれなくなり、

過膨潤しやすい髪になること。

②髪内部のS-S結合が壊れて生じるシステイン酸がアルカリで強いマイナス電荷を持つだけではなく、

ケラチン同士を繋ぎとめるSS結合をも崩してしまうために、分子内反発が起こり、

膨潤が過剰に進行してしまうこと  が原因と考えられます。

 

したがって、ブリーチダメージを減らすためのアプローチとして、強いアルカリ条件で

髪が過膨潤しないようにするために、

①髪の表面構造の強化、つまりはキューティクルをブリーチでも剥がれないようにすること。

②SS結合のように「分子同士を架橋する構造」を導入して、髪内部のケラチン構造を強化しておくこと

が大切になります。

 

そこで考えられるのが、

①「ネオ3種」の「S100A3様効果」を利用し、ブリーチでもキューティクルが剥がれないように

CMCのデルタ層を強化しておくこと

②システイン酸のアニオンにイオン結合する「BYAC」の特徴を活かして、髪内部のSH量を増やし、

ブリーチの過酸化水素を利用してSS架橋でダメージした髪内部のケラチン構造を強化しておくこと  です。

 

ネオ3種+BYACの前処理で、かなりブリーチダメージは軽減できますが、実際、ブリーチは強いアルカリと

過酸化水素を用いますので、前処理で保護しておいても、やはりキューティクルは傷んでしまいます。

リトルでは、後処理として、「接着のCMC」、「フルーツ酸」、「ポリフェノール」、

そして「キトサン」「18MEA」などで擬似キューティクルをつくり、しっかりケアすることが必要と

考えています。「パワードベータ」は手軽に後処理ができる粧剤ですので、今回は後処理に利用してみました。

ただ、残留する過酸化水素やアルカリはヘマヘマ、キトキトで除去しておきましょう。

 

リトルは毛髪科学を基本としたメーカーですので、「魔法の薬」的な仕事はできないのですが、最近要望の高い、

「ブリーチダメージ軽減」をリトル風に考えると、こんな感じの施術になりますね。

疎水理論もしっかりと伝えられますし、ダメージしてきく理屈が分かっていれば応用もききます。

さらに、お客さまも満足する「結果」も出せますよ。

 


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           2018.08.18